白血病 移植後 再発 確率

白血病の治療とその後「移植後の再発の確率について」

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白血病の治療の一つに「造血幹細胞移植」があります。
これはドナーの方の造血幹細胞を患者さんに移植する治療方法です。
造血幹細胞移植には、「骨髄移植」「抹消血幹細胞移植」「臍帯血輸血」があります。
まずは移植の方法をご説明します。
・ 骨髄移植
最も一般的な方法で、他の方法よりも長い歴史があります。
ドナーから採取された骨髄液を移植する方法です。
・ 抹消血幹細胞移植
以前は造血幹細胞は骨髄の中に敷かないと思われていましたが、1980年代に造血幹細胞が抹消血(体に流れている血液)の中にもほんの少しある事が分ってきました。
この抹消血の中にある造血幹細胞を皮下注射で増やしてから採取し、それを移植に利用する事が出来る様になりました。
・ 臍帯血移植
他の方法に比べると実施数の少ない移植方法です。
出産時にへその緒(臍帯)の中にある臍帯血を採取し移植する方法ですが、採取できる量が少ない事と、骨髄の中にある造血幹細胞よりも未熟なので移植後の回復に時間がかかるというデメリットがあります。
しかし、臍帯血は採取後にすぐに凍結保存するので、凍結保存されているものがあればドナーが見つかるのを待つ必要がないというメリットがあります。
次に、これらの移植の中で最も一般的な方法、「骨髄移植」行った後におこる再発についてご説明します。

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・ 移植後に再発する理由
造血幹細胞を移植する場合は、移植前に大量の放射線照射をして患者さんの体の中にあるすべての造血幹細胞を殺してしまいます。
その後、ドナーの骨髄液を点滴し、骨髄液の中にある造血幹細胞が患者さんの骨髄に根付くのを待ちます。
しかし、放射線照射後に患者さんの体の中の造血幹細胞が必ずしもすべて死んでしまっているとは限りません。
ほんの少し残った白血病細胞が増殖して再発に繋がる事もあります。
また、造血幹細胞移植のメリットの一つとして、ドナー骨髄液の中のリンパ球が患者さんの白血病細胞を攻撃することで、患者さんの白血病細胞が減って行く効果があるのですが、再発した時の白血病細胞は増殖する力が強いのでドナーのリンパ球の働きが追いつかず、結果として白血病が再発する事になります。
また、移植前の治療で患者さんの臓器が疲れていて、再発した時の治療に耐えられない事もあります。
その他、骨髄移植を行い上手くいっていたのに、骨髄ではない所に再発する場合もあります。
・移植後の再発率について
日本造血細胞移植学会の報告によると、初回移植後の5年生存率は白血病の種類にも寄りますが、最も高いのが慢性骨髄性白血病の57パーセント、最も低いのが急性リンパ性白血病の38パーセントとなっています。
移植後に再発し、その後また移植という治療方法も選べますが、再度移植をしても初めての移植の5年生存率を上回る事は期待できません。

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