白血病 ドナー リスク

白血病のドナーとそのリスクについて

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白血病の治療の一つに「造血幹細胞移植」があります。
移植医療はあげる人(ドナー)にももらう人(レシピエント、患者さん)のどちらにもリスクが伴う治療方法です。
今回は、その両方のリスクについて考えてみます。
・ あげる人(ドナー)になると
造血幹細胞移植は骨髄移植とも呼ばれ、健常な人の骨髄を注射器で採取します。
骨髄バンクに登録したボランティアの方がドナーとなります。
登録したドナーの骨髄のHLA型が患者さんの型と一致し、提供する場合、通常、採取の前日か前々日に入院して、採取した2日後に退院、つまり4日程度の入院になります。
採取する時は全身麻酔が必要になるので、のどにチューブを入れ、採取部位は腸骨と呼ばれる腰の骨にボールペンの芯くらいの太さの針を刺して400から1200mlの骨髄液を採取します。
骨髄液と言うと背骨(脊椎)をイメージされる方が多いかもしれませんが、背骨(脊椎)の中心には脊髄と呼ばれる神経の束が通っているので、こちらから採取すると神経を傷つけるリスクがあるので、こちらから採取する事はありません。
骨髄液は採取されても1ヶ月程度で元の状態に戻ります。
・ ドナーのリスク
骨髄液の採取は全身麻酔で行われますので、わずかですが麻酔の副作用の可能性があります。
また、採取に使用する針が太いので傷口からの感染の可能性もあります。

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採取後に麻酔が切れると数日間は痛みや腰が重い感じがする症状が出るので、退院してすぐに元の生活に戻れる訳ではなく、提供前の状態に戻るまで数日、完全にもとの状態に戻ったと感じるまで10日前後かかると言われています。
また、全身麻酔を行う際にのどにチューブを通すので、チューブの摩擦によってのどに傷がつく事がありしばらくはのどに痛みや違和感が続く事も考えられます。
いずれの症状も長くは続かず、通常は10日程度で改善されるようです。
・ もらう人(レシピエント、患者さん)側のリスクについて
骨髄移植を受ける患者さんの事を「レシピエント」といいます。
レシピエントが移植を受ける際、命に関わるリスクは約20パーセント程と高いです。
しかし、リスクが高くても他に治療方法がなければ移植を行うしかありません。
移植を受ける前に患者さんは大量の抗がん剤と全身への放射線照射を行い、患者さんの体の中にある骨髄細胞(白血病細胞だけでなく、正常な細胞も)を全滅させます。
その後無菌室の中で造血幹細胞を点滴で移植し、移植された造血幹細胞が患者さんの体の中に根付かせます。
ドナーの骨髄液の中の白血球や移植した造血幹細胞から作られた白血球が患者さんの体を攻撃すると、重大な合併症がおこります
また、移植した造血幹細胞は必ずしも患者さんの体の中に根付く訳ではないので、根付かない場合も重大な合併症となります。
これら2つが主なレシピエント側の大きなリスクとなります。
実際にHLA型が適合して移植できる白血病の患者さんは、希望される方の約半分です。
現在、骨髄移植のドナーはすべてボランティアによって行われています。
ドナーに選ばれ実際に提供する場合は、数日間の入院と退院後の数日の自宅療養も必要となります。
しかし、多くの企業では休業中の補償はないのが実情です。

とはいえ、骨髄バンクに登録し、ドナーになる事は白血病だけでなく骨髄移植が必要な患者さんの命を救う大切な架け橋となります。
ドナーとなる事は全くリスクがないとは言えないので、だれも強制する事はできません。
人の命を救う事の出来る善意のみからなるボランティア、ドナー登録に興味のある方は骨髄バンクにお問い合わせ下さい。

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