慢性 白血病 余命

慢性白血病の余命について

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白血病は種類やかかる年齢、また、治療方法によって余命が大きく違ってきます。
今回は、白血病の中の「慢性白血病」の余命についてご説明します。
慢性白血病には「慢性骨髄性白血病」と「慢性リンパ性白血病」の2種類があります。
いずれも造血幹細胞の異常によって発症する病気です。
・ 造血幹細胞とは
そもそも、白血病とはどういう病気なのでしょうか。
私たちの血液は骨髄で作られます。
骨髄の中には造血幹細胞という、すべての血球、つまり白血球、赤血球、血小板の元になる細胞があります。
造血幹細胞は成熟の最初の過程でまず、骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分かれます。
その後、骨髄系幹細胞は赤血球、リンパ球以外の白血球、血小板に分かれて成熟して行きます。
白血病はこの造血幹細胞が「がん化」する病気です。
・ 慢性骨髄性白血病とは
慢性骨髄性白血病は骨髄系幹細胞が成熟の段階を踏まずに、成熟しきってない状態で未成熟な白血球が抹消血液中に出てきます。
成熟には段階があるので、抹消血液中には色々な種類の白血球が混在している状態になります。
また、正常な状態では白血球は骨髄の中で必要な分だけ作られるのですが、白血病になると未成熟な白血球を作り出してしまいます。
このことは、他の血球、赤血球や血小板が充分に作られない事にも繋がります。

慢性骨髄性の原因のひとつはフラデルフィア染色体にあるといわれています。
これは遺伝病ではないので、親からこの病気をもらったり、子に伝える事はありません。

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・ 慢性リンパ性白血病について
リンパ系幹細胞が骨髄の中で成熟せずに抹消血中に出てくる病気です。
慢性骨髄性白血病と同様、骨髄の中で幼弱リンパ球(成熟しきってないリンパ球)が必要以上に作られる為、こちらも他の正常な血球が充分に作られない状態になります。
日本人にはこの病気の発生率は低く、白人に多い病気とされています。
また、若い人には少なく、中高年(約75パーセントが60歳以上)に、また、男性では女性2から3倍多く発生する可能性が高いのがこの病気の特徴です。
治療と予後について
・ 慢性骨髄性白血病
(抗がん剤による治療)
この病気の治療には「イマチニブ」という抗がん剤をよく使われます。
この薬を使った時の5年生存率は、この薬が初めての治療だった場合、89パーセントです。
また、治療開始から5年後までに完全寛解する率は98パーセントで、93パーセントの患者さんが慢性期を維持しました。
(造血幹細胞移植)
血縁関係のあるドナーから移植を受けた場合の5年生存率は約80パーセント、家族以外のドナーから移植を受けた場合は約60パーセントです。
(インターフェロンによる治療)
この治療による5年生存率は約60パーセントです。
また、この治療により約10から20パーセントの患者さんにフィラデルフィア染色体が見られなくなります。

しかし、この治療方法の問題点は、治療を中止すると再発する可能性が高い事ので、完治するには難しい治療方法だと考えられています。
・ 慢性リンパ性白血病
日本人では高齢になって発見される事が多い事や病気の進行がゆっくりしている事、日本人のこの病気の余命に関してははっきりしていません。
リンパ球に種類があるので、どのリンパ球に問題があるか、そして、どの病期で病気が発見されるかによっても5年生存率が異なります。
この病気の問題は、白血病から進行の早いリンパ腫(リンパの癌)に変化する事もある事です。

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