白血病 無菌室 期間

白血病の治療で無菌室に入る理由とその期間について

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白血病は「血液のガン」とも呼ばれ、以前は罹ると治らない恐ろしい病気だといわれていました。
しかし、現在は病気に関する研究が進んでいる事と、治療方法の改善や新しい薬が開発されて、寛解に達し、通常の生活が出来るケースが増えてきました。
白血病の治療の過程で、「無菌室」に入るという言葉を耳にされた事がある方もいらっしゃると思います。
今回は「無菌室」とは何か、またどうして必要なのか、どれくらいの期間入るのかなどをご説明します。
・ 「無菌室」とは何でしょうか
無菌室は一言でいうと空気中の細菌やウィルスの数が少なく、空気が清浄に保たれている部屋の事です。
無菌室の事をクリーンルームという事もあります。
細菌やウィルスが存在して困る所、つまり、手術室や医薬品、化粧品の研究所、一部の食品製造所にも無菌室はあります。
細菌やウィルスは埃にくっついている事が多いので、決められた空間(部屋など)を閉め切って、フィルター等を使って埃等を取り除いたきれいな空気を送り込む事で、無菌室は埃が少なく、その結果細菌やウィルスが少ない環境を作る事が出来ます。
・ なぜ無菌室に入る必要があるのでしょうか
白血病は白血球が癌化して正常に働く事が出来なくなる病気です。
白血球は体の免疫機能を携わる働きをしています。
つまり、白血病で正常な白血球の数が足りなくなると細菌やウィルスに感染しやすくなります。
感染しやすくなる上に、入って来た細菌やウィルスを退治する事が難しいので、治りにくかったり時には命に関わる状態になる事もあります。

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しかし、白血病に罹って入院したらすべての患者さんが無菌室に入る訳ではあります。
白血病に罹っていても、すべての白血球が癌化している訳ではなく、正常に働ける白血球もあります。
つまり、正常な白血球が働ける状態では無菌室に入る必要はないのです。
では、どういう状態が正常な白血球が働けない状態なのでしょうか。
この状態は、造血幹細胞移植の前処置後と移植治療直後になります。
造血幹細胞移植をするには、もともと患者さんが持っている造血幹細胞を放射線等によってすべて消滅させる必要があります。
この状態では免疫機能を担う白血球が体の中に全く(実際には少し残っているのですが)ないので、細菌やウィルスに対する防御が待ってく出来ません。
つまりこの状態で感染が起こると命の危機に直面する事になります。
また、造血幹細胞移植をしなくても、白血病細胞の数が非常に増えて正常な白血球の数が極端に少なっている状態や、抗がん剤治療などで免疫機能が低下している場合も無菌室で治療を受ける必要がある場合もあります。
・ 無菌室にはいる期間
造血幹細胞移植をする場合、無菌室に入室するのは移植の前日か当日、移植後は移植した造血幹細胞が患者さんの体に生着してから約1週間後までです。
生着したかどうかは抹消血(体の血管を流れる血液)の中の白血球の数を検査する事で分ります。
その期間は患者さんによって異なりますが、2から3週間程度の事が多いです。
つまり、造血幹細胞移植を行う場合は、約1ヶ月程度無菌室にいる必要がある事といえます。

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