白血病 治療薬 イマニチブ

白血病の治療薬「イマニチブ」について

スポンサーリンク

白血病は「血液のガン」とも呼ばれ、かつては不治の病として恐れられていました。
しかし、現在では白血病自体の研究が進んだ事や、新しい治療方法や新しい治療薬が開発された事で生存率が格段に伸びました
今回は白血病の治療薬の一つ「イマニチブ」についてご紹介します。
・ 白血病とは
白血病には急性と慢性があり、それぞれにリンパ性と骨髄性があります。
それぞれの白血病に特徴があり、治療方法や使われる治療薬が異なります。
・ 慢性骨髄性白血病について
慢性骨髄性白血病は骨髄の中にある造血幹細胞から分化した「骨髄系幹細胞」が癌化した病気です。
この骨髄系幹細胞は赤血球、血小板、顆粒球(リンパ球以外の白血球)の元となるので、これが癌化するとこれらの血球のすべてに問題が生じます。
しかし、癌化しても初期のうちは成熟する力があるので、白血病細胞と同時に正常な血球も抹消血液中に存在し、正常に働く事が出来ます。
そのため、慢性骨髄性白血病では初期のうちは自覚症状が現れない事もあります。
この慢性骨髄性白血病の方の約95%にフラデルフィア染色体という異常な染色体が存在します。
このフィラデルフィア染色体はチロシンキナーゼという酵素を作り、これが骨髄系幹細胞の分裂の異常の原因となります。

スポンサーリンク

・ イマニチブについて
この薬は海外で開発され、日本では2001年に輸入する許可がでました。
イマニチブは薬そのものの名前で、商品名は「グリベック」です。
イマニチブはフィラデルフィア染色体が作り出すチロシンキナーゼの働きを阻害する薬です。
この様な働きをする薬の事を「分子標的薬」といいます。
分子標的薬は狙った細胞だけを攻撃する薬で、正常な細胞は攻撃しないのが特徴です。
分子標的薬には他にも種類がありますが、慢性骨髄性白血病に関しては、最も効果が高く、毎日服用すると5年生存率は約95パーセントだと言われています。
さらに、この薬は造血幹細胞移植よりもリスクが少ないので、慢性骨髄性白血病の治療にはまず最初にこの薬が使われるのが一般的になっています。
この薬はフィラデルフィア染色体が作り出すチロシンキナーゼを標的にするので、フラデルフィア染色体をもつ他、急性リンパ性白血病などにも高い治療効果を現します。
現在では、他の疾患にも効果がある事が証明され、使用する許可がおりています。
・ 副作用と注意点
最も多く見られる副作用は皮膚の発疹です。
それ以外では、目の回りや下肢のむくみ、吐き気、嘔吐などがありますが、薬を飲むタイミングや副作用を軽減する薬を使う等で、ほとんどの患者さんがこの薬を使っての治療を続ける事が出来ます。
イマニチブを服用している時に、グレープフルーツ果汁やサプリメントの一種、鎮痛剤の一種を飲むと副作用が強くなる事があるので、治療中はグレープフルーツジュースを飲むのは控える必要があります。
また、サプリメントや鎮痛剤に関しては、服用前に担当の医師に相談して下さい。

スポンサーリンク