白血病 再発 余命 生存率

白血病の再発と余命、生存率について

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白血病の治療では完全に治るいわゆる「完治」はしません。
そのため、白血病の治療で目指すのは「寛解」ということになります。
今回は寛解後に白血病が再発したときの余命と生存率についてご説明します。
・ 寛解とは
寛解は「完全寛解」とも呼ばれます。
寛解とは血液検査で抹消血液中(血管に流れる血液)の中に白血病細胞がみとめられなくなり、かつ、骨髄液中の白血病細胞の割合が5パーセント未満になり、各臓器に白血病の浸潤を認めなくなった状態です。
治療を開始し、最初に寛解に至った状態を「第一寛解期」と言います。
その後、再発し、再度治療を行う事で寛解に達した状態を「第二寛解期」と言います。
寛解期になると、白血病にかかる前の通常の生活を行う事が出来ます。
しかし、体の中には白血病細胞が残っていますので、通院や体調の変化に注意する必要があります。
・ 白血病の完治とは
寛解に達した後5年間再発しなければ、その後に再発する可能性はかなり低くなります。
その状態を「完治」したと表現する事もあります。
しかし、この状態でも体内には白血病細胞が残っているので、本来の意味の「完治」つまり、完全に治ったという意味とは異なります。
現在の白血病の治療では「完治」することはありません。
これからの白血病の研究と治療方法の開発に期待される所です。

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・ 再発について
白血病が寛解に達した後に再度白血病の状態に戻ると「再発」となります。
白血病が再発する理由は体の中に残っている白血病細胞が再び増殖する事が原因です。
再発した時は、最初に白血病にかかったときと同じ様な症状が現れると言いわれ、症状は白血病の種類や個人差があります。
白血病が再発し、再度治療を行うときは白血病の種類によっては以前使用した抗がん剤の効果が最初に使用したとき程見込めない事があります。
その為、再発した時に治療方法として、「造血幹細胞移植」が選ばれる事があります。
・ 余命とは
余命と聞くと、重い病気にかかった時にあとどれくらいの期間生きる事かという意味だと思われる方が多いと思います。
しかし、実際には同じ病気で同じ状態の患者さんのうち半分が亡くなった時点の事です。
つまり、余命半年と言われても、言われた方が必ずしも半年後に亡くなられるわけではなく、それよりも早くなくなる事もあるし、もっと長く生きる事も出来るのです。
・ 造血幹細胞移植後の余命
造血幹細胞移植後の治療成績、つまりどれくらいの方が生存できているかについてご説明します。
造血幹細胞移植の結果のデータは細かくとられているので、ここでは余命ではなく、より詳しくわかる生存率で表します。
造血幹細胞移植をして、1年後の生存率は63.8パーセント、5年後では46.2パーセント、10年後では42.2パーセントとなっています。
その後、生存率は緩やかに減少しますが、大きな変化はありません。
白血病の種類によっても生存率は異なります。

生存率が高い方から、慢性骨髄性白血病(57%)、急性骨髄性白血病(45%)、急性リンパ性白血病(38%)です。
造血幹細胞移植は初回の成績が最も良いとされていますので、移植後に再発した場合の生存率は、一度目よりも低くなります。
造血幹細胞移植は、再発時の治療だけでなく、元々抗がん剤等の薬が効きにくいタイプの白血病の治療にも行われます。
また、55歳以上特に60歳以上の高齢者では副作用が強く出たり、治療に体力が持たない事があるので、かえって余命を縮める事になる恐れがあるため、適応とならないことが多いです。
そのため、高齢者の再発ではミニ移植等、他の治療方法が選ばれます。
高齢者の治療では治療をして余命を延ばすか、治療をしないことで、余命は短くなるがQOLを保つべきかを考える必要もあります。

 

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