高齢者 白血病 余命

高齢者の白血病の余命

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白血病には急性と慢性があり、それぞれに骨髄性とリンパ性があります。
おおまかな割合では、急性白血病が約80パーセント、慢性白血病が約20パーセントです。
それぞれの白血病に特徴があり、種類によっては罹りやすい年齢もあります。
今回は白血病と年齢の関係と高齢者の白血病の余命についてご説明します。

 

・ 慢性骨髄性白血病
10万人中1から1.5人程度の頻度で罹ると言われています。
男性では女性の1.3から2.2倍と罹りやすく、45から55歳が発症のピークで、若年層よりも中年以降になって多く見られます。
この病気の特徴は、初期症状が強く出ない事が多い事で、一般的に言われている白血病の初期症状の風邪の様な症状や熱が下がりにくい、あざができやすくなる事は稀です。

 

・ 慢性リンパ性白血病
日本を含むアジアでは発症が少ない白血病です。
日本では白血病全体の2から3パーセント以下と言われています。
診断がついたときの平均の年齢は70歳くらいと、高齢者に多く見られます。

 

・ 急性骨髄性白血病
急性白血病は他の癌に比べ、以前は若年者に多いと考えられていましたが、最近では高齢者に多く見られる病気となっています。
急性骨髄性白血病の半分以上を65歳以上の患者さんが占めています。

 

・ 急性リンパ性白血病
小児の白血病の多くを占めるのが特徴の白血病です。
成人では白血病全体の19パーセント程度を占めます。
高齢者では稀です。

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・ 予後について
(慢性リンパ性白血病)
高齢者に多く見られる慢性リンパ性白血病は進行が早いグループとゆっくりと進行するグループに分けられます。
ゆっくりと進行するグループでは治療をしなくても長期生存率が期待できます。
慢性リンパ性白血病の生存期間はタイプによって異なり、生存期間が短いタイプだと1.5年から4年程度、進行がゆっくりなタイプでは10年以上となります。

 

(急性リンパ性白血病)
急性リンパ性白血病は、小児の場合は抗がん剤がよく効き、長期生存率は80パーセントと言われていますが、成人では急性骨髄性よりも抗がん剤が効きにくいと言われています。
成人では60から80パーセント程度は寛解すると言われていますが、長期生存率は15から35パーセントと低いです。

 

(慢性骨髄性白血病)
若年者の治療方法と同様に「イマチニブ」を使った治療を行われます。
そのため、以前より余命が長くなりました。
イマニチブが使えない場合ではインターフェロン療法が行われ、効果を現しています。
新しい治療薬の開発により、以前よりも余命がかなり長くなりました。

 

(急性骨髄性白血病)
若年層が病気での死因の一位は急性骨髄性白血病です。
最近では高齢化に伴い、高齢者の急性骨髄性白血病の患者さんが増えていますが、臍帯血移植やミニ移植などの新しい治療方法により以前は副作用が強くて治療ができなかった治療方法に変わって適切な治療方法を選ぶ事が出来る様になりました。
そのため、この病気にかかっても以前よりも余命が長くなりました。

 

・ 高齢者の白血病の治療の問題点
若年者では造血幹細胞移植の副作用に耐えられる体力がありますが、高齢者では体力的な問題や副作用が強く現れる可能性が高い事から、造血幹細胞移植は適応とならない事が多いです。
また、抗がん剤による心臓や他の臓器に対する影響が出やすい事から、治療に使う薬剤の量を調節したり、通常よりもゆっくりと投与するなどの工夫が行われています。
また、認知症のある方では治療そのものが困難なケースもありますので、家族と相談の上でQOLも含め、治療方針等を決定する必要があります。

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