白血病 寛解 定義

白血病の「寛解」の定義

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寛解は完全寛解とも呼ばれます。
白血病の治療ではこの「寛解」を目指して行われます。
寛解は完治(治った)ではなく、まだ体の中に白血病細胞が残っています。
そのため、再発する可能性もあります。
しかし、この寛解の状態が5年続くと再発する可能性がとても低くなるため、治癒した(治った)と言われる事もあります。
しかしこの状態でも再発の可能背は全くないとは言えないので、引き続き体調の変化に注意する必要があります。
寛解に達すると症状的には普通の生活ができるくらいに病状が落ち着いている状態になります。
一般的には検査では抹消血(血管の中に流れている血液)の検査をしても白血病細胞が検出されない状態か、骨髄の検査をして白血球の中に白血病細胞が5パーセント以下になった状態です。
この寛解は「血液学的完全寛解」で、他に「細胞遺伝学的完全寛解」「分子遺伝学的完全寛解」もあります。
それぞれの寛解の定義について少し詳しくご説明します。
・ 血液学的完全寛解
血液検査をして白血球の数が正常になって、脾腫(脾臓の腫れ)などの臨床症状がなくなった状態です。
詳しくは、白血球の数が10,000個/μl未満になり、かつ血液中の白血球に白血病細胞がなくなった(白血球分画が正常)状態で、血小板の数が450,000個/μl未満、さらに脾腫(脾臓の腫れ)がない状態のすべてを満たす必要があります。
この状態でも体の中には白血病細胞は100億個程度残っていると考えられます。

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・ 細胞遺伝学的完全寛解
慢性骨髄性白血病の患者さんの95パーセント以上にフィラデルフィア染色体と言われる異常な染色体が見られると言われています。
この以上な染色体は治療によって認められなくなる事があります。
フィラデルフィア染色体が完全に認められなくなった状態を細胞遺伝学的完全寛解と言います。
この状態でも体の中に白血病細胞が10億個程度残っていると考えられます。
・ 分子遺伝学的完全寛解
フィラデルフィア染色体にBCR-ABL遺伝子と呼ばれる染色体があります。
BCR-ABL遺伝子が非常に少なくなっている状態や、検査で認められなくなった状態です。
PCR法で検査をして2回連続してこの遺伝子が検出されないと分子遺伝子学的完全寛解に達したとされます。
この状態になると体の中に白血病細胞は100万個以下しか残っていないと考えられます。
・ フィラデルフィア染色体とBCR-ABR遺伝子について
慢性骨髄性白血病ではフィラデルフィア染色体という異常な染色体が認められます。
フィラデルフィア染色体とは、9番遺伝子と22番遺伝子の一部分が切れて入れ替わって繋がった状態です。
切れたそれぞれの染色体の切り口にはBCR遺伝子とABR遺伝子があります。
切れた染色体がくっつく時にこの遺伝子同士がくっつくためBCR-ABR遺伝子と呼ばれる異常な遺伝子ができあがります。
この遺伝子は特殊なタンパク質を作り、そのタンパク質が白血病細胞を作り続ける命令を出すのです。

以上、白血病の「寛解」の定義についてでした。

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