白血病 肺炎 治療

白血病の治療と肺炎について

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白血病は「血液のガン」ともいわれ、かつては不治の病として恐れられてきました。
現在では新しい薬の開発や治療方法の改善で、生存率が長くなってきましたが、それでも亡くなられる方はいらっしゃいます。
そもそも、なぜ、白血病が命に関わるかをご存知でしょうか。
もしかすると、白血病の方が肺炎で亡くなったという事を耳にされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は白血病に罹るとなぜ命に関わるかを中心にご説明します。
・ 白血病はなぜ命に関わる病気なのでしょうか
白血病になると、骨髄で正常な白血球が作られず、癌化した白血球「白血病細胞」が抹消血中に出てくる病気です。
また、病気がすすむと、骨髄の中は白血病細胞でいっぱいになり、他の赤血球や血小板も充分に作られなくなります。
白血病細胞は正常な白血球と違って、細菌やウィルスから体を守る事が出来ません。
そのため、肺炎等の感染症にかかりやすくなります。
赤血球が不足すると貧血になり、体の隅々まで充分な酸素を送り届ける事が出来なくなります。
また、血小板が足りなくなると、出血しやすくなったり、出血が止まりにくくなります。
抗がん剤治療によって白血病細胞とともに正常な白血球も減ってしまうので、体が元気な時は風邪くらいの症状で治る感染も、重篤な肺炎になり、命を落とす事もあります。

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血小板の不足による出血も命を落とす原因となります。
その他、抹消血液中に白血病細胞が増えすぎると血液の流れが悪くなる事があり、この様な状態の時は貧血もある事が多いので、体中で酸素不足になる事もあります。
その結果、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。
・ 白血病の治療中になぜ肺炎になるのでしょうか
白血球は体の外部から細菌やウィルス、その他の病原体が侵入した時に免疫機能を発揮する働きがあります。
白血病になると、この働きを持たない「白血病細胞」が増え、正常な白血球が減ります。
この状態ですでに「感染」しやすい状態になっています。
抗がん剤治療を開始すると、抗がん剤は白血病細胞だけでなく正常な白血球も攻撃するので、元々少なかった正常な白血球は更に減ってしまいます。
そのため、更に感染しやすくなります。
抹消血液中の正常な白血球の数は検査で分りますので、感染に耐えられないくらい数が減っていると分れば、感染を防止する為に、無菌室で治療を続けられる事になります。
また、感染が起こると原因の病原体を調べ、細菌の感染だと分ると抗生物質を、ウィルス感染だと分ると抗ウィルス薬で治療を行います。
白血病で感染の原因となる菌は、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、大腸菌、カンジダ、サイトメガロウィルス、ヘルペスウィルス、カリニ、トキソプラズマなどがあります。
これらは、菌自体が弱かったり、作り出す毒素が弱いので、健康な人だと感染しても命の危険に関わる程重篤な症状はほとんどでません。
これらの中で、白血病の患者さん、特に骨髄移植直後の患者さんに感染しやすいのがサイトメガロウィルスです。
このウィルスに感染すると重篤な肺炎になる事が多いので、充分な管理が必要となります。

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