急性リンパ性白血病 予後 余命

急性リンパ性白血病の予後と余命について

スポンサーリンク

白血病は急性と慢性に分けられ、さらにそれぞれに骨髄性とリンパ性があります。
それぞれの白血病では特徴が異なります。
今回は急性リンパ性白血病についてとその予後と余命についてご説明します。
・ 急性リンパ性白血病とは
白血球は骨髄の中の造血幹細胞が分化・成熟してできます。
造血幹細胞は最初に骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分化するのですが、急性リンパ性白血病はこのリンパ系幹細胞が癌化し、分化・成熟する力を失ってしまう病気です。
抹消血液中に白血病細胞と呼ばれる未成熟なリンパ球が出てきて、正常なリンパ球の働きをする事が出来なくなっています。
急性リンパ性白血病では、白血病細胞の中にフィラデルフィア染色体と呼ばれる異常な染色体を認められる事があり、成人の急性リンパ性白血病はこのタイプが約4分の1を占めます。

スポンサーリンク

・ 急性リンパ性白血病の予後と余命について
急性リンパ性白血病の予後や余命は患者さんが小児か成人かで大きく異なります。
小児の場合、通常2から3年程度の治療を行い、98から99%の患者さんが寛解し、約80パーセントの方が長期生存が可能です。
1970年代には寛解率は10パーセントでしたので、小児の白血病の治療はこの40年程で飛躍的に進歩したといえます。
しかし、成人の場合、寛解率は60から80パーセント、長期生存率は15から35パーセントと低いのが特徴です。
中でも白血病細胞がフィラデルフィア染色体を持っているタイプでは薬が効きにくい傾向があり、薬のみでの治療では予後があまり良くありません。
また、治療後も再発率が高いので予後不良な高リスクグループと言われています。
そのため、HLA型が一致するドナーが見つかった場合は、造血幹細胞移植による治療を勧められます。
小児急性リンパ性白血病でも白血病細胞にフィラデルフィア染色体を認めるタイプがあります。
これは小児の急性リンパ性白血病の約3割程度で、こちらも通常使われる薬が効きにくいため、造血幹細胞移植での治療を勧められます。
造血幹細胞移植での治療を行わなければ、余命が短くなる可能性もあります。
また、1歳以下や9歳以上の小児急性リンパ性白血病も高リスクグループに入ります。

スポンサーリンク