白血病は遺伝するのか

白血病は遺伝するのか?

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家族に白血病に罹った方がいらっしゃると「自分にも白血病は遺伝するのか」とか、ご自身が白血病にかかると「自分の子供に白血病は遺伝するか」と心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、白血病に関してネット等で検索すると「フィラデルフィア染色体」という染色体を目にする事が多いので、この「染色体」が遺伝の原因だと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
今回は「白血病は遺伝するのか」と「フィラデルフィア染色体」についてご説明します。
・ 白血病は遺伝するのか
一言で言うと、白血病は遺伝しません。
実際に白血病の原因がはっきりしているのはウィルス感染による白血病等ごく一部です。
現在、遺伝子や染色体の検査技術は非常に進歩していますが、親から白血病が遺伝する遺伝子や染色体は発見されていません。

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白血病の中にはウィルスが原因となる「成人T細胞性白血病」というのがあります。
これはHTLV-1というウィルスが原因で、母子感染、性行為感染、輸血による感染があります。
遺伝ではないのですが、母乳が感染の原因となる為、母親がこのウィルスを持っていて通常の授乳を行うと感染する可能性はあります。
しかし、現在は妊婦検診でこのウィルスの検査を行いますので、ウィルスを持っていると分っているお母さんは人工乳での保育や母乳を凍結させる等の方法で感染の危険を低下させる事が出来ます。
・ フィラデルフィア染色体とは
私たちは常染色体22対(44本)、性染色体1対(2本)、合計23対(46本)の染色体を持っています。
それぞれの染色体は細かい部分まで役割分担があるため、染色体にきずなどの問題があると病気の原因となります。
慢性骨髄性白血病と一部の急性リンパ性白血病では検査によってフィラデルフィア染色体が検出されます。
フィラデルフィア染色体は9番染色体と22番染色体の一部がちぎれて入れ替わってくっつく(転座)によってできます。
つまり、この「フィラデルフィア染色体」は親から遺伝するのではなく、「生まれた後」に起こった異常です。

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