小児 急性リンパ性白血病 プロトコール

小児急性リンパ性白血病の治療プロトコール

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白血病は「血液のガン」とも呼ばれる病期です。
ガンは大人が罹る病気のイメージが強いですが、小児も罹ります。
特に、急性リンパ性白血病は小児のガンの中で一番多い疾患です。
小児とは15歳までの子供をさします。
小児急性リンパ性白血病は成人とは異なり、約80パーセントが長期生存可能です。
今回は小児急性リンパ性白血病の治療プロトコールについてご説明します。
・ プロトコールとは
医療用語の「プロトコール」は治療の手順だけでなく、診断の手順をさす場合も使用される言葉です。
つまり、どのような手順で白血病の診断をするか、どのような手順で治療を行うかということです。
・ 治療のプロトコール
小児急性リンパ性白血病の治療は、最近は日本国内の複数の施設が共同研究を行い、統一治療(プロトコール治療)を用いる様になってきました。
その結果、治療成績がとても改善されて来ています。

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治療方法は成人と同じで、「寛解導入療法」、「地固め療法」、「維持療法」の順に行われます。
(寛解導入療法)
白血病細胞を破壊して、寛解を目指します。
通常、治療期間は4から6週間で、数種類の抗がん剤の他ステロイド剤も使われます。
この治療では多量の白血球が破壊されるので、薬の副作用だけでなく、白血球が破壊された事での合併症も起こりやすいので注意が必要です。
約98パーセントの患者さんが、骨髄の中の白血病細胞が5パーセント未満になる「寛解」に達します。
この状態になると、白血病の症状はなくなり「治った」様に感じますが、ここで治療を中止すると再発します。
(強化療法)
強化療法は寛解導入療法の治療をおこなっても、まだ体内に残っている白血病細胞をさらに減少させる治療です。
治療期間は半年から1年程度で抗がん剤を点滴する治療が中心となります。
急性リンパ性白血病の白血病細胞は脳、脊髄、精巣にも残る事があるため、これらの場所に残っている白血病細胞を死滅させる為の治療も行われます。
(維持療法)
強化療法が終わると、維持療法にうつります。
維持療法は通常外来で行われ、抗がん剤は点滴ではなく飲み薬タイプが使われます。
この時期になると、日常生活は普通に行う事が出来るので、学校にも行く事ができます。
維持療法をしないと再発する可能性が高くなります。

・ 造血幹細胞移植
造血幹細胞移植には骨髄移植、抹消血幹細胞移植、臍帯血移植などがあります。
造血幹細胞移植は効果の大きい治療方法なのですが、移植直後の合併症だけでなく、長い間障害が発生する事もあるので、寛解導入法などの治療を行っても寛解に達しない場合や、再発し、薬の効果がよく現れない時等に行われます。

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